キッチン革命

3月末にテレビ朝日で放送された2夜連続スペシャルドラマ『キッチン革命』



3月末にテレビ朝日で2夜連続ドラマとして、『キッチン革命』が放送されました。

インテリア系のコミュニティで放送の存在を知りました。

第2夜の主人公(伊藤沙莉さん)のモデルは、ダイニングキッチンを発明した日本初の女性建築家の浜口ミホさん。  


戦後復興の際に、住宅を作るために住宅整備公団が作られましたが、団地の間取り、キッチンの設計をした女性が浜口ミホさんです。(初めて知りました)


今ではあたりまえになっているダイニングキッチンという発想をされました。

住宅を整えるといっても日本の事情は厳しく、ダイニングキッチンとして使える面積がとにかく小さい。
キッチンで調理しているとダイニングにいる家族とぶつかって作業ができない。実験を重ねて、公団仕様のキッチンを作っていきます。


その時にドラマの中で彼女が発したのが、


『できない理由』を考えるのではなく、

『できる方法』を考える


まさしく、私がプランする上で、頭に置いている言葉でした。

日本初の女性の一級建築士である彼女が同じ考えだったことはちょっとうれしかった!!


結局、シンクを真ん中に持ってくることで、調理動線を少なくして、狭さをカバー。

調理台の高さもそれまではなんと75センチだったらしいのですが、80センチにして、20年後の日本を見据えたスタンダードを作ったんですね。

今は、80センチでも低いから85センチですけどね。

また、ステンレスのキッチンを採用したのもこの設計の時だったみたいです。


現在リノベ中の築50年超えの公団マンションのキッチン(施工前)
確かに配置は南側。シンクがまん中
狭くて食器棚が置けないので、食器棚代わりのガラス戸棚や水切り棚もある。



昔は、キッチンは北側の寒いところというのが一般的だったみたいですが、公団の間取りでは南側にもってきて、明るいキッチンを作り、それが日本の住宅のスタンダードになったとのことです。


築年数が古い一戸建ては、まだまだ北側にキッチンがあったり、一般のマンションでも間取りのまん中にキッチンがあったりが多いです。

リノベーションをした物件では、南側に持ってきて、キッチンを中心とした団らんの形が多く見られます。
ゼロ動線のキッチンなども新たに開発されているし、彼女の考えが今のデザインにも活きています。



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IP Interior Works

IP Interior Works 代表 空間コンサルデザイナー 古川まさ美が日々のこと、仕事のこと、インテリアのことなど綴ります。

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